| 愛と幻想のファシズム〈上〉
村上 龍
講談社 1990-08
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| 愛と幻想のファシズム〈下〉
村上 龍
講談社 1990-08
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世界恐慌!ドル暴落!日本経済壊滅!嵐の時代に現われた稀代の若きカリスマ。危険な予兆をはらんだ衝撃の近未来政治小説 1990年、中南米にデフォルトの波が起こり、世界経済は恐慌へと突入。アメリカは経済不安を理由に、各国の在米資産を凍結、日本は未曽有の危機を迎えた。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」には、官僚、企業家、思想家、法律家、学者、テロリストが集結し、社会的ダーウィニズムを実行していく。良識派は彼らをファシストと呼んだが、「狩猟社」は過激派をつぶし、労組のストを破壊し、要人にテロを加え、反対派を廃人にしながら、一気に日本の中枢を獲ろうとする。そんな彼らの前に、恐慌後秘密結成された多国籍企業集団「ザ・セブン」が徐々にその恐るべき姿を現わす。
1987年に単行本として出版された本。90年代以降の世界情勢を念頭に置き、ある種の近未来小説として読んでしまうと、結末が非常に中途半端/尻切れとんぼのような気がするが、著者曰く「私は、未来予測をしようと、この小説を書いたわけではない。私が書きたかったのは、ある種の「閉塞感」である。この国に充満する、「世界から切り離されて、自ら閉じられた円環に収束しようとする」不健康なムードについてである。」とのこと。なるほど、なるほど、確かにその点はトウジ、ゼロ、フルーツ三人の生き方、考え方から伝わってくるね。
最新作の「半島を出よ」も本系統の作品らしく、早く読んでみたいのだが、図書館の順番待ちだといつ回ってくることやら。















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